Example of products
製品加工例
Lead storage battery separator
鉛蓄電池用セパレーター
特 徴
当社は、明治40年創業、大正4年に会社組織設立から、1世紀を超える歴史があります。 創業時は、木材を薄板に削り、マッチの小箱を生産し、その後弁当用の折箱を生産をしていました。 木材を薄板にする技術が、昭和初期に蓄電池用セパレーターに利用できることが、注目されていました。
鉛蓄電池用セパレーターの歴史
木製セパレーター
当時、当社は木曽の檜(ヒノキ)の大木を仕入れ、薄くスライスしながら、等間隔に溝をつけるという技術で蓄電池用セパレーターを生産していました。当初は、船舶用鉛蓄電池用セパレーターに使用されていました。しかし、木製のセパレーターは、木曽の檜を材料としていたため、大変高価なものでした。材料が木材のため、節の少ない木材を目利きすることが、良いセパレーターを作るための最重要条件でした。
リンターパルプセパレーター
昭和30年代のモータリゼーションに伴い、鉛蓄電池の需要が急加速し、木製セパレーターは非経済的で高価なものだったため、それに代わるものとして、綿花の繊維を素材とし、抄紙したものにフェノール液を含浸させたリンターパルプセパレーターが開発されました。現在は、セル内の均圧調整用のスペーサとして使用されています。
合成繊維セパレーター
セパレーター技術も更に進展し、現在は有機繊維と無機紛体を混抄された紙で、電気抵抗が低く、微細孔構造で気孔率の合成繊維セパレーター(通称白セパ)が主流となりました。当社はその約70%を生産しています。
セパレーター特性
品種 | 合成繊維 | リンターパルプ 規格 |
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項目 | 0.5mm 規格 |
0.3mm 規格 |
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厚さ | mm | 0.50±0.05 | 0.30±0.03 | 0.70±0.1 |
電気抵抗 | Ω・100cm2/枚 | 0.002以下 | 0.0013以下 | 0.003以下 |
耐酸化時間 | 時間/枚 | 36以上 | 36以上 | 36以上 |
引張強度 | MPa | 1.47以上 | 1.47以上 | 1.47以上 |
最大細孔径 | μm | 35以下 | 25以下 | 45以下 |
遊離塩素 | mg/100cm2・枚 | 0.1以下 | 0.1以下 | 0.1以下 |
還元性 有機物 |
ml/100cm2・枚 | 2.0以下 | 2.0以下 | 2.0以下 |
浸透性 | 秒/枚 | 10以下 | 10以下 | 5以下 |